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2026年6月10日

●澤田先生のお言葉

新潟での「令和にっぽん!演歌の夢まつり2026」控え室で、津軽三味線の澤田流家元の澤田勝秋先生とお話させていただく機会があった。


業界のよもやま話も含め、澤田先生はラジオの名パーソナリティさながらに流暢に話される。


中でも、御年83才になられることをお聞きした時は今年1番の驚きだった。


お話をされる時もステージで三味線を弾かれる時と同じで、凛とした姿勢の素晴らしさは、澤田先生の真っ直ぐな生き方そのものだろう。


澤田先生の東北弁交じりの柔らかい語り口に誘われるように、普段なら話さない自分のことをついつい話してしまった。


「今日ご一緒しているような大先輩方は、きっと僕たちにはわからない様々なことを乗り越えられたからこそ、大ヒットを生み、大スターになられていると思うんです。そう考えると、自分の周りで起きている一見マイナスに見えることも、自分が歌手としての階段を上がっていくためには必要なことなんだろうと、最近そう思うんです。」と。


普通ならほぼ初対面の方にとうてい話さない、ちょっと重めの内容だった。


まあ、普通じゃない竹島だから・・・先生のご厚意に甘んじ話してしまった訳だけれど。


しかし、こんな僕の話を澤田先生は真剣に聞いて下さった。


そして、笑顔でこう仰った。


「竹島さんがそんな風に感じているなら、近いと思うよ。」と。


ありがたいお言葉だった。


近いの尺度はどれくらいかは分からない。


近いも遠いも、すべては自分の努力次第だろう。


夢を描いているうちの努力は、楽しい。


夢を描けなくなってからの努力は、苦しい。


厳しい現実を知った上で夢を描き続けることができてからの努力は、夢中になれる。


そうなった時に初めて、夢に向かう"覚悟"ができたと言える。


これは、『生きて愛して』を歌った時、歌詞の意味を深く理解できなかった僕に、作詩の久仁京介先生が教えて下さったことだ。


夢への様々な思いが交錯した、新潟県民会館での演歌の夢まつりだった。


澤田勝秋先生とは6月16日の東京国際フォーラムでも再びお目にかかれる。


人生のすべてを達観された澤田先生の三味線を、生でお聞きできるその日が待ち遠しい。


僕も先生のように、いつか本物と言っていただける歌声を奏でたい。